シマノ編に続きダイワのクーラーボックス編。
ダイワにも何種類かのクーラーボックスが発売されていて、カタログだけだとパット見では違いが分かりづいらい。
ということで、ダイワクーラーボックスのラインナップと機能について学習しましょう。
ダイワのクーラーボックスのラインナップ
クールライン、プロバイザー、トランク大将の違い
ダイワのラインナップは、それぞれ異なる特徴を持った3つのシリーズに分けられる。
「プロバイザー」が小型で正立方体に近い形のクーラーボックス。
「トランク大将」が大型で横長タイプのクーラーボックス。
横長タイプでトランク大将より小さいシリーズが、ライトトランク。
仮に容量が同じでも奥行きと高さが異なる設計になっている。
持ち運び易さ重視のプロバイザーに、魚を折らずに入れることができる横長のトランク大将という違いがある。
オフショアメインに使うならトランク大将、陸っぱりが多いならプロバイザーという分類ができる。
この2つがダイワの主力クーラーボックスで上位機種にあたる。
小型廉価版の「クールライン」というシリーズがある。
そして、横長タイプの廉価版が「ライトトランク」。
クールラインとライトトランクは釣りだけでなく、アウトドア全般向けな感じの手頃なクーラーボックス。
トランク大将・ライトトランクシリーズの特徴
引用:http://www.daiwa.com/jp/fishing/item3/cooler/hanyo/index.html
高さが低くてその分横長な形状が特徴のクーラーボックス。
容量に対して横幅が長いので、体長のある魚も折らずに入れることが出来る。
その為、大型の青物などを釣るオフショアフィッシングに適している。
マグロ・カツオ船に乗った時は、トランク大将のような横長のクーラーボックスをみんな使っていた。
幅があるため持ち運びは大変だけど、キャスター付きのモデルがあるので大型モデルの場合はそちらを選びたい。
トランク大将とライトトランクはサイズが違うのと、上蓋の素材が異なっているようです。
KEEP値は同じような感じで、保冷力には差がないです。
プロバイザーシリーズの特徴
高さがあって正立方体に近く、片手で持ち運びがし易い形状が特徴。
トランク大将のような横幅の長いクーラーボックスは片手で持つことが難しいが、プロバイザーは片手持ちも可能なサイズ感になっている。
その為、移動を繰り返す陸っぱりの釣りに適している。
アジとかカサゴなどを釣るライト五目のような船釣りなら、プロバイザーで対応できると思うけど。
プロバイザーと名前のついたバッカンもあるので注意。
最新のプロバイザーは「プロバイザーHD」という名前が付いている。
ダイワクーラーボックスの命名規則
シリーズ名+素材(保冷力)を表す英字+大きさを表す数字
という法則になっている。
例えばプロバイザーHDだと、
容量が21リットルで一番保冷力が高いのが、「プロバイザーHD ZSS2100X」
容量が16リットルで一番保冷力が低いのが、「プロバイザーHD S1600X」
という感じ。
サイズ間の値段差は数千円程度だけど、保冷力が高くなると1万円以上値段が変わる。
ダイワのスペックを表す数値について理解する
カタログを読んで他社製品と比較したり、自分に適したクーラーを探す時にはスペックや機能を理解したいです。
しかしこの釣具メーカーのスペック表記って各社色んな表現でやるから、素人にはとっつきにくいんですよね。
ということで、スペックを表す表現や数値について僕が学んだことを書いていく。
使用している断熱材
クーラーボックスのランクが使用している素材によって決まっている。
ZSS・VSS>TSS>SU>GU>S
上記の順で上位機種となる。
上位になるにつれ、素材がスチロールからウレタンになり、真空パネルの面が増えるということで、だいたいシマノと同じ。
保冷力
ダイワは保冷力をKEEP◯◯という指標で表現している。
数字がでかい方が保冷力が高い。
JISの規格に則って氷の残り具合を計測して、その数値を元に氷が溶け切るまでの時間を計算してKEEP値ということにしているようです。
シマノと似たような感じですが、前提条件はちょっと違うようですね。
外気40℃に調整された恒温室内に、クーラーボックス本体容量の25%に相当する角氷を入れたクーラーボックスを放置。
8時間後に氷の重量を測定して氷の残存率を算出します。【KEEP換算とは?】
その氷の残存率から、残存率が0%になるまでの時間を比例計算して、「KEEP○○」という値で表示しています。
KEEP50なら、夏でも容量の25%の氷がすべて溶け切るまでに50時間かかるということか。
実際には途中で開け閉めが発生するからそこまで長くは持たないだろうけど、すごい。
ちなみに、6面真空パネルのプロバイザーZSS1600XがKEEP60、真空ではないウレタンパネルのU1600XがKEEP40、スチロール素材のS1600XがKEEP35となっている。
容量
容量はリットルで表されている。
前述の通り数字が容量を表していて、16リットル(1600)・21リットル(2100)・27リットル(2700)となる。
トランク大将は、40リットルと50リットル。
東京ドーム何個分みたいなノリで、ペットボトルとオキアミブロックが何個入ります。という説明書きも付いているので参考にできる。
内寸幅・外寸幅
横幅×縦幅×高さで表される寸法。
外寸幅はクーラーボックス自体のサイズで、内寸幅が収納できるサイズということになる。
重量
リールは基本的にグレードが高くなるほど軽くなるけど、クーラーボックスについては保冷力のグレードが上がるほど重くなる。
プロバイザー3500で言えば、TSSが7kg、SUが6.6kg、GUが6.4kg、Sが5.9kgということで、保冷力と一緒に自重も重くなる。
真空の面
真空面が多いほど、保冷力は上がる。
ZSS/VSSが全面真空の6面、VSが上蓋以外が真空の5面。
TSSが底1面+側面2面の3面、SUが底1面となっている。
GUとSは真空パネルになっていない。
ダイワクーラーボックスの機能
ダイワのクーラーボックスに搭載された機能の名前などについても確認しておきましょう。
「リフトアップオープンシステム」-開け閉めしやすい
開け閉めがしやすい留め具がフタに搭載されている。
こんな感じでつまむ読みながら開けるんですね。
「両開きフタ」-使い勝手が良い
広い面の左右どちら側からでも開け閉めができるフタ。
最新モデルにはだいたい付いてる。
両開きだと使い勝手が非常に良くなりますね。
「取り外し可能フタ」-水洗いが楽
フタが取り外せる機能。
中を洗うのが非常に楽になりますので、個人的必須機能。
プロバイザーHDシリーズには、この記載がないけど実際どうなんだろう。
こんど釣具屋で確認してみます。
「マッスルボディ」-座っても大丈夫
丈夫な作りになっていて、大人が座れるように設計されている機能。
上位機種のトランク大将とプロバイザーシリーズは、マッスルなボティが搭載されいる。
堤防や海釣り施設で釣りをする場合、クーラーに座れると便利です。
クールラインシリーズでも、クールラインαⅡは剛性を見直して座っても大丈夫なように進化しているらしい。
「ワンプッシュ投入口」-釣った魚を入れるときに便利
フタの開け閉めはしない方がクーラーボックス内の冷気が逃げないので保冷力を保つことができる。
釣った魚を入れる時には開けなければならない訳だけど、開く面積が少なくなることで極力冷気を逃がさないことが可能になる。
「水栓」-水抜きに便利
中の水を抜くための水栓。
クーラーボックスが大きくなればなるほど、ないと困る機能。
トランク大将、プロバイザーシリーズに搭載されている。
「ふんばるマン」-すべり止め
底面の4つ角に滑りどめのゴムが付いている。
昔は上位機種にしか付いていなかったオプション機能だったらしい。
釣り公園の桟橋とか滑りますからね。
オフショアの場合も船が揺れた時にクーラーがズズーッと行く時があるので、ゴムのすべり止めは役に立ちます。
まとめ
オフショアで大型魚を狙う可能性があるならトランク大将かライトトランク、陸っぱりで持ち運びの楽さをとるならプロバイザーという使い分け。
プロバイザーから保冷力以外の機能を少し落として、少し値段を安くしたクールラインという選択肢もあり。
ラインナップの展開はシマノとだいたい同じような感じですが、ダイワの方がアイテム数は少し多いですかね。
ロッドホルダーや餌入れなどのオプションパーツはシマノ同様選択ができる。