ボトムを取るとは
他のルアーフィッシングを経験したことのある方だったら、誰もがボトムの取り方は理解されていることと思います。
それくらいルアーフィッシングの基礎的なテクニックだと思います。
ルアーフィッシング初心者の方だったら、ボトムを取れるようになると釣りの幅が広がりますので、絶対に覚えましょう。
そもそも意味についてですが、「ボトムを取る」とは、ルアーがボトム(底)に着底したことを認識するということです。
冬の寒い時期などは、水温が安定しているボトム付近に魚が溜まる場合が多いですので、ボトムまでルアーを落とさないと魚が釣れないケースがあります。
ボトムの取り方
エリアトラウトで使うようなスプーンの重さでは着底は、ロッドでは感じられません。
どうやって着底したことを認識するかというと、ラインの動きを目で見て確認します。
スプーンをキャストして着水したら、リールを巻いて糸ふけをとってラインにテンションがかかった状態にします。
その状態でリールを巻く手を止めます。そうするとラインにテンションがかかったまま、スプーンはカーブを描きながら沈んでいきます。
そのまま着底すると、テンションがかかっていたラインが、ふっとたるみます。
ラインのテンションが抜けたのが、着底の合図となります。
着水から着底までの時間をカウントする
カウントダウンというテクニックです。これもルアーフィッシングでは基本的なことです。
着水から着底までの時間を数えます。
数えた時間を何に使うかというと、ボトム以外のレンジを攻める時に使います。
ボトムまで10秒かかったとして、次は8秒目で巻き始めてみる、次は5秒目といった感じで、水面とボトムの間の層を攻める時の基準に数えた秒数を使用します。
5秒目に巻き始めた時に1匹釣れたとすると、次のキャストでは同じように5秒目で巻き始めるとまた釣れたりします。
同じ深さにいる魚は同じ釣り方で釣れることが多いのです。
釣りの上手い人は、こんな感じで、その日に釣りやすい魚がどの深さにいるかを探し出します。
シンキングルアーでシーバスを釣るときにも必須スキルですよね。
スプーンを通している層を確認するのにも使える
カウントダウンをしてスプーンを巻き始めても、必ずしもずっと同じ深さを引いてこれるわけではありません。
スプーンの重さや水の受け方、引いてくるスピードによって、上に向かって進んできたり、逆に下がったりします。
この動きを利用した巻き上げ、巻き下げというテクニックもあるんですが、まずは自分の持っているスプーンがどれくらいの早さで巻くとレンジをキープして巻いてこれるかを把握する必要があります。
その場合にも、カウントダウンした数字が役に立ちます。
まっすぐ引いてこれるスピードを把握したら、それより早く巻けば、上に向かって泳ぐ巻き上げができますし、その逆もできます。
レンジを合わせないと釣れない場合や、巻き上げじゃないと釣れない場合とかもありますので、そのテクニックを使うためにも、スプーンをまっすぐ引いてこれるスピードを理解するのはエリアトラウトではかなり重要です。
まとめ
どんに釣れるスプーンやルアーを使おうが、レンジが合っていなければその効果は激減します!
これはどんな釣りでも言えることだと思いますが、レンジの意識がある人とない人では釣果に大きな差がでます。
まずは、ボトムの取り方を覚えて、カウントダウンを使ってレンジを刻めるように練習してみてください。