クーラーボックスを新調しようか検討中。
あらためてクーラーボックスを買おうと思うと、選択肢が多くて選ぶのが大変なことになっています。
メーカー内にもいくつかラインナップがあって性能や特徴が違うし。比較しずれーーーよ!
カタログ開いても何がなんだかよく分からん..。
ということで、シマノのクーラーボックスについて調べました。
これを読めばカタログを読むことが出来て、他社製のクーラーボックスと性能の比較がしやすくなるはず!
シマノのクーラーボックスのラインナップ
リールで言うところの、「ステラ」「ツインパワー」というようないくつかのシリーズがラインナップされている。
それぞれの名前毎に特徴が分かれていて、その中でさらにグレードやオプション機能が分かれている。
スペーザ
フィクセル
この2つがメインのシリーズ。
そして、新しく発売されたのがインフィクスというシリーズ。
細かくみていくとホリデークールだとか、フリーガなどといったシリーズもカタログ上にはあった。
この辺は釣り専用というよりレジャー用途も兼ねたクーラーボックスということになっていそうな感じ。
スペーザとフィクセルの違い
メインラインであるところのスペーザとフィクセルの違いについてみてゆく。
どちらが上のグレードとかではなく、設計思想が異なっている。
端的にいうと、スペーザが「横長」のフォルムで、フィクセルが「正立方体」に近い形になっている。
スペーザは横長なので、体長の長い魚も折らずに入れやすいのが特徴。
対してフィクセルは正方形に近いので、片手で持ち運びが楽という特徴がある。
オフショア用のスペーザ、陸っぱり用のフィクセルという理解でも良いかもしれない。
それぞれのシリーズ内で大きさの違うモデルがあるので兼用ももちろん可能です。
選ぶ時はどちらの釣りで使うことが多いのか意識すると良さそう。
スペーザシリーズの特徴
引用:シマノhttp://fishing.shimano.co.jp/search?pcat1=6&pcat2=68
前述の通り、高さが低くて細長い形状が特徴。
ブリ、ヒラマサ、マグロなど大型青物を釣るような人に適しているのがスペーザシリーズ。
細長いタチウオや、身が割れやすいサワラを運搬したいというニーズにも適している。
夏のマグロ・カツオ船に乗った時は、スペーザホエールのクーラーボックスを使っている人が多かった。
スペーザシリーズのサイズや保冷力を表す命名規則
シリーズ内で容量違いのモデルがいつくかラインナップされている。
さらにその中に保冷力やオプション機能などでグレードが分かれていて、それぞれ別の名前が与えられている。
例えば、大型のスペーザは「ホエール」という名前を冠していて、その中でグレードと容量違いでこれだけラインナップがある。
- スペーザホエールリミテッド600
- スペーザホエールベイシス600
- スペーザホエールライト600
- スペーザホエールリミテッド450
- スペーザホエールベイシス450
- スペーザホエールライト450
リミテッド>ベイシス>ライト
の順に保冷力がグレード別に命名されている。
そして、容量は最後の数字で表しており、60リットルクラスの600と、45リットルクラスの450があるよということ。
ホエールより小さいサイズは、スペーザ◯◯というラインナップになっている。
- スペーザプレミアム
- スペーザリミテッド
- スペーザベイシス
- スペーザライト
プレミアム>リミテッド>ベイシス>ライト
以上の順に保冷力のグレード別に命名されている。
サイズはそれぞれ35リットルの350と、25リットルの250がある。
スペーザにはさらにキャスター付きモデルとそうでないのがある。
フィクセルシリーズの特徴
引用:シマノhttp://fishing.shimano.co.jp/search?pcat1=6&pcat2=68
スペーザシリーズに比べて高さがあり、正立方体に近い形状をしている。
スペーザシリーズより小型のクーラーボックスで、片手で持てるサイズ感になっている。
クーラーボックスを持ちながら移動するような釣りが考えられる場合はフィクセルが適している。
小物入れやロッドホルダーが最初から付属されたライトゲームスペシャルというモデルがあったりする。
フィクセルシリーズのサイズや保冷力を表す命名規則
フィクセルシリーズは、オプションパーツが豊富にあるのが特徴。
最初からオプションパーツがついた派生モデルもある。
しかし、基本はスペーザシリーズより分かりやすい分類だと感じた。
- フィクセルプレミアム
- フィクセルリミテッド
- フィクセルベイシス
- フィクセルライト
以上の順に保冷力のグレード別に命名されている。
これらの名前の後ろにサイズを表す数字が付いていて、
- 300
- 220
- 170
- 120
以上の4サイズがある。
例えば、フィクセルプレミアム300・フィクセルプレミアム220といった形になる。
別売りのオプションパーツには、ロッドホルダーやエサ入れ、サイド小物ケースなどがある。
最初から魚種別にカスタムされた「ライトゲームスペシャル」「サーフキススペシャル」というモデルもある。
ライトゲームスペシャルもサーフキススペシャルも、フィクセルライトがベースになっているようですね。
命名規則まとめ
スペーザシリーズの容量には、60リットルから25リットルまで4種類ある。
60リットルと45リットルはホエールという名前が付く。
フィクセルシリーズは、30リットルから12リットルまでの4種類。
容量は名前のけつに付く数字で判別できる。
保冷力はプレミアムやベイシスなどグレードを表すっぽい単語で判別できる。
値段の差は、サイズが大きくなると数千円高くなり、保冷力が高いモデルになると1万円高くなる感じ。
スペーザシリーズにはキャスター付きのモデルがある。
フィクセルシリーズはオプションパーツが豊富。キャスターはない。
シマノのスペックを表す数値について理解する
シマノのラインナップ間のサイズ差や、性能差は名前で判別できることが分かりました。
次は他社製クーラーボックスと比較するときのために、スペックを表す数値について理解が必要ですね。
保冷力
シマノは保冷力を「I-CE」という単位で表している。数字がでかい方が保冷力が高い。
I-CE1hにつき1時間氷を保持できることを指し、たとえばI-CE60hという表記なら容量の20%の氷を60時間キープできる保冷力がある目安となります。
※31℃の保温庫に放置し、容量に対して20%の氷を入れて24時間まで計測。
引用:シマノhttp://fishing.shimano.co.jp/search?pcat1=6&pcat2=68
特定の条件下で計測した数値なので、実際にアウトドアの現場で使用したら同じ結果にはならないと思いますが、比較する時の目安にとして使います。
ちなみに、プレミアムが「I-CE90h」、リミテッドが「I-CE75h」、ベイシスが「I-CE50h」、ライトが「I-CE45h」~「I-CE35h」(モデルによって違う)となっている。
I-CE90だと容量の20%の氷がすべて解けるのに90時間かかるだろうってことか。プレミアムすげーな。
実際に使う際には24時間くらい保冷できればオッケー、というケースが多いと思う。
それぞれ24時間後にどれくらい氷が残っているかはこの図が分かりやすい。
I-CE45hでも「24時間後に氷が半分残っている」くらいの性能があることが分かります。
実際には開け閉めが発生するので割り引いて考えなくてはいけないけど、それでも普通に使う分には十分な性能だと思う。
容量
容量はリットルで表されている。
前述の通り名前についている数字が容量を表していて、600なら60リットル、300なら30リットルとなる。
東京ドーム何個分みたいなノリで、ペットボトルとオキアミブロックが何個入ります。という説明書きも付いているので参考にできる。
※画像はフィクセルプレミアム300の容量を表すイラスト
内寸幅・外寸幅
横幅×縦幅×高さで表される寸法。
容量は同等でも細長い魚を折らずに収納するには、横幅がポイントになるので気にする所。
外寸幅はクーラーボックス自体のサイズで、内寸幅が収納できるサイズということになる。
重量
リールは基本的にグレードが高くなるほど軽くなるけど、クーラーボックスについては保冷力のグレードが上がるほど重くなる。
フィクセルプレミアム6.5kgに対して、リミテッドが6.1kg、ベイシスが5.3kgとなってゆく。
真空の面
面の中を真空にすることで保冷力が上がるらしいんです。なので保冷力の高いグレードになるほど真空の面が増える。
真空3面とか、真空6面とかとなっている。
まぁ、I-CE値で保冷力は分かるので無視してもいい項目でもある。
シマノクーラーボックスの機能
シマノのクーラーボックスが持つ機能やギミックについても見ておきましょう。
カタログにはこんな感じのマークで表されている。
シマノにしかない機能っていうのはないけど、他社と比較した時にこの値段でこの機能がついているのか!みたいなことがあるかもしれませんので要チェックですね。
「LUCK TOP LEVER」-開け閉めが楽
フタを留める部分がいい感じになっていて簡単にワンタッチで着脱ができる機能。
スペーザホエールシリーズ以外には採用されている。
「両開きフタ」-使い勝手が良い
フタを右側からも左側からも開くことができる機能。
これもスペーザホエールシリーズ以外には採用されている。
「取り外し可能フタ」-洗濯が楽
フタを取り外せる機能。
これの何が便利かというと、使い終わった後洗うのと乾かすのが非常に楽になる。
個人的には必須機能。
サイト上ではスペーザシリーズにこの機能のアイコンが表示されていないんだが、全シリーズ取り外せるはずです。
「堅牢ボディ」-椅子として使える
堅牢ボディと書いてあるやつは、大人が腰掛けても大丈夫な設計になっている。
海釣り公園などで椅子代わりに使えるので便利。
ワンタッチ水栓-水抜けるやつ!
クーラーボックス内に溜まった水を排出できる栓が付いています。
小型のクーラーならまぁひっくり返して排出することも可能なんですが、大型クーラーだと必須機能ですね。
また、氷をそのままクーラーボックスに入れて使う場合には、氷を追加する時に栓の開け閉めによって氷が溶けた分の水を排出することができるので超便利です。
まとめ-シマノのクーラーボックスの選び方
基本的には、オフショアメインの人はスペーザシリーズ。ショアメインの人はフィクセルシリーズが適している。
ショアメインでも車の移動が前提であったり、大型の魚を狙う機会が多ければスペーザシリーズでも良いと思う。
電車や自転車での移動が考えられるのであれば、フィクセルライトゲームスペシャルやオプションパーツを追加することによって収納力を増やせるので、手荷物を減らすことが可能である。
大きさに関しては釣り物に応じて2種類くらい用意できたらいいですね。
どれか一つということであれば、50cm~60cmの魚が入るくらいの大きさが一番実用的かなぁ。
250が50cmまで入るサイズです。
こっちの350が60cmまでまっすぐ入ります。
50cm以上の魚ってそれほど釣れないですからね。
シーバスくらい?シーバスも60cmくらいまでが食べごろサイズだし。
保冷力に関しては、1日釣りするレベルならベイシスやライトクラスでも十分かなと感じている。
しかし真夏に車中泊を1回して2日間釣りをするような行程だと、上のランクの保冷力が欲しいなとも感じる。
この辺はお財布事情と釣りの仕方によって要相談って感じですね。